安楽寺護持会
阿弥陀如来をご本尊とする浄土宗のお寺で、然善和尚により天文元年(1532)に再興されました。境内には、本堂を中心に薬師堂や鐘楼・池があり、春には桜が美しく咲いて華やかな雰囲気に包まれます。本堂の須弥壇には阿弥陀如来が安置されています。本寺は第11世の時代の文政2年(1819)に大石谷の大火で類焼し本尊も焼失しました。同5年には再建され、文政11年(1828)に浄光寺より現本尊を拝受して今日に至っています。また薬師堂には、平安後期の寄木造り薬師如来坐像や一木造り彩色四天王立像が安置されています。寺伝によると京都淨福寺(創建時天台宗)の末寺とあり、薬師如来を御本尊としていることから開創当初は天台宗の寺であったと考えられます。同じく堂内に安置されている南北朝期の毘沙門立像と室町中後期の地蔵菩薩立像は、共に寄木造りの玉眼・彩色で、嘗ては上佐々江愛宕山の川向い山麓にあった毘沙門堂に安置されていましたが、御堂の老朽化に伴い安楽寺境内の薬師堂へ移されました。両仏像は、損傷部位修復のため平成30年1月に須藤仏師によって解体・搬出され、令和2年11月に須藤工房での修復を終えて薬師堂に安置されています。
※ 未来塾より、年越そばが振舞われます!
令和2年 除夜会
令和2年はコロナ禍に翻弄された1年でしたが、例年通り本堂で除夜会の法要
を終えた後、田中住職の撞き初めに続いて参拝者に先着順で1回ずつ鐘を撞いて
頂きました。
前日に20cm近くの積雪となり厳しい冷え込みもあって、参拝を控えられる
方が多く昨年に比べて約3割の20人余りの方にお参り頂きました。
今年は未来塾恒例の年越しソバが止む無く中止となり、「往く年の煩悩を祓い、
来る年のコロナ退散と無病息災を願って」鐘を撞いた後は、焚火で暖まってお帰
り頂くことになりました。
住職による百八・九回目の撞き締めを以って、除夜会は無事終りました。田中
住職をはじめ護持会役員の皆さん、本当にご苦労様でした 。
来年には安心して除夜会にお参りできることを願っています!
【 下の写真は、この時の様子です。 】
月の光に誘なわれて、西方山安楽寺の参道から山門をくぐり、鐘楼堂へと向かいます。
月に照らされた鐘楼堂で「往く年の煩悩を祓い、来る年のコロナ退散と無病息災を願って」除夜の鐘を撞きます。
薬師堂にも月の光が優しく照らし、厳寒の境内を慈悲深く包み込んでいました。
本尊の阿弥陀如来を安置する本堂で、田中住職による除夜会が執り行われます。
田中住職による撞き初めで、除夜の鐘が始まりました。
参拝者による除夜の鐘撞きが先着順に続きます。
参拝者による除夜の鐘撞きが順に続きます。
参拝者による除夜の鐘撞きが順に続きます。
参拝者による除夜の鐘撞きが順に続きます。
毘沙門天・地蔵菩薩立像 修復開眼法要
薬師堂の毘沙門立像と地蔵菩薩立像は、共に玉眼・彩色の寄木造りで南北朝期
から室町中後期にかけて作られた仏像ですが、永らく湿気の多い所に保管されて
いたためか損傷が著しく、平成30年1月から須藤光昭仏師の工房で修復される
ことになりました。
平成29年12月には、修復のための解体・搬出に先立って閉眼(魂抜き)法要
が毘沙門堂久世株参列の下で安楽寺の田中賢祐住職により執り行われました。
その後、須藤光昭仏師と門下のお弟子さん達によって工房での修復作業が進め
られ、令和2年11月に修復を終えて本来の厳かで静謐を湛えた御姿に蘇られて
薬師堂へお戻りになりました。同月16日の午前11時より、毘沙門堂久世株と
信者の皆さんに見守られながら、毘沙門天と地蔵菩薩立像の開眼法要が田中賢祐
住職により執り行われました。
法要の後、須藤隆仏師が修復の経過状況について70枚余の写真を示しながら
概説され、アルバムと画像データが収録されたDVDを久世株に提供されました。
【 下の写真と動画は、この時の様子です。 】
令和元年 除夜会
令和になって最初の除夜会は、例年通り本堂で除夜会の法要を終えた後、田中
住職の撞き初めに続いて、参拝者に先着順で1回ずつ鐘を撞いて頂きました。
時折雪もちらついて底冷えする寒さにも関らず、また参拝を控えられる高齢者
の方も年毎に増える中にあって、例年よりも多く70人近くの方がお参りをされ
ました。そして「往く年の煩悩を祓い、来る年の無病息災を願って」鐘を撞いた
後は、未来塾より振る舞われる恒例の美味しい年越しソバで温まって頂きました。
住職が最後の百八・九回目を撞き締めされて、除夜会は無事終りました。田中
住職をはじめ護持会役員・未来塾の皆さん、本当にご苦労様でした 。
来年もまた除夜会でお会いしましょう!
【 下の写真と動画は、この時の様子です。 】
西方山安楽寺の参道手前で六地蔵さんが、参拝者を温かく迎えてくれます。
西方山安楽寺の参道から山門をくぐり、鐘楼堂へと向かいます。
「往く年の煩悩を祓い、来る年の無病息災を願って」除夜の鐘を撞く鐘楼堂です。傍らには「撫で地蔵さん」が優しく微笑んでおられます。
本尊の阿弥陀如来を安置する本堂で、除夜会が執り行われます。
田中住職によって、除夜会法要が執り行われました。
田中住職による撞き初めで、除夜の鐘が始まりました。
参拝者による除夜の鐘撞きが次々に続きます。
参拝者による除夜の鐘撞きが次々に続きます。
除夜の鐘撞き半ばで田中住職が撞かれた後、更に続きます。
【 左の写真は、鐘楼堂の撫で地蔵さんです。 】
安楽寺にお参りされた時には、この愛らしいお地蔵さんにも
手を合わせて頂き、お体を優しく撫でてあげますと、願い事を
聞き入れて下さってきっと御利益が授かれることでしょう。
お地蔵さんの前に佇むと、自然に心が癒されて“ほっこり”
するそんな親しみのある御姿です。
平成30年 除夜会
今年は平成最後の除夜会となりました。本堂で除夜会のお勤めが終わった後、
参拝者には先着順に1回ずつ鐘を撞いて頂きました。
この日の夜は底冷えする寒さになったため、高齢者の方々が参拝を控えられた
こともあって、例年よりも人数が少なかったようです。それでも60人余りの方
がお参りされ、「往く年の煩悩を祓い、来る年の無病息災を願って」鐘を撞いて
帰られた後、百八・九回目は住職が撞いて締めました。住職をはじめ護持会役員
の皆さん、本当にご苦労様でした 。来年もまた除夜会でお会いしましょう!
【 下の写真と動画は、この時の様子です。 】
安楽寺:参道から山門・鐘楼堂へ
本堂:阿弥陀如来坐像
鐘楼堂:正面
鐘楼堂:背面
鐘撞堂:参拝者の鐘撞き1
鐘撞堂:参拝者の鐘撞き2
鐘撞堂:参拝者の鐘撞き3
鐘撞堂の撫で地蔵さんは、住職によれば「薬師堂で何か物音がするのでその方に近寄ってみると、このお地蔵さんが見つかった」ということです。 早速、お地蔵さんを鐘楼堂に安置すると薬師堂からの物音もしなくなったので、本来の居場所に落ち着かれて御安心されたのだろうというお話でした。
安楽寺:鐘楼堂から山門・参道へ